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zerosant blog

沖縄そば

ふるさと納税の返礼品でもらった沖縄そばを食べています。

生麺の沖縄そばセットは賞味期限が5日程度であり、5セット入りを購入してしまったため、一人暮らしの私は5日間欠かさず沖縄そばを食べる必要があるようです。いくら美味しいものでも毎日食べると飽きてしまいますし、せっかくの返礼品ならばもう少し味わって食べる機会を増やしたかったという思いもありますが、こればかりは仕方ありません。

沖縄そばといえば、今季の朝ドラ「ちむどんどん」で、今まさに看板メニューの沖縄そばを開発し終えたところです。この半年、毎朝15分の食欲増進ドラマを欠かさず観てきた私の心のうちでは、沖縄そばを食べたい欲がどうしようもなく高まっているところでした。

沖縄そばの麺は蕎麦粉を用いず小麦粉だけで作られています。ダシは豚や昆布・かつおのだしが使われ、具材に皮付き豚を煮込んだ三枚肉が乗っているのが特徴的です。「ちむどんどん」で登場する沖縄そばには、ヒロインの兄が勤務する養豚場から出荷される皮付き豚が使用されています。作中で皮付き豚を仕入れる目処がたったことによって看板メニューの沖縄そばが完成したように、豚肉は沖縄そばの欠かせないピースであるといえそうです。

私が購入した沖縄そばには、三枚肉の他に本ソーキ、トロトロ軟骨ソーキ、かまぼこがセットでついていました。そこに自ら用意した紅生姜とネギを加えていただくのですが、ダシは最後まで飲み干したくなるほど風味よく、麺の食感もたまらない、まさにこの半年間求めていた沖縄そばの姿がそこにありました。

見た目や味・食感は、ラーメンとも違いますが、うどんやそばのそれとも異なります。本土のいずれの麺類とも近からず遠からず、独特な存在感を放っています。

日本は大陸から海を隔てた島国であり、大陸文化とは趣を異にする独特な文化を長年維持してきました。それゆえにガラパゴス的な発展を遂げる分野もあり、世界に対する日本の独自性であると誇ることができるものもあります。本土でいかにラーメンが流行しようとも、その影響を受けずに沖縄県民の間に根付いた沖縄そばも、そうしたガラパゴス魂が生み出した郷土料理なのではないかと思います。