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日韓W杯の記憶

人生ではじめて体験したW杯は、20年前の日韓W杯でした。

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当時の私は小学生で、サッカーというスポーツについては、プロ野球と同じようにお金をもらってプレーする選手がいるということしか知らないほどでした。1試合丸ごと観戦したこともありませんし、当然自国開催のW杯がどれだけ貴重なものなのかを理解しているはずもなく、周りの熱気に流されるまま漫然とW杯を、日本代表を消費していました。

当時の記憶を遡ってみると、トルシエジャパンの選手たちに関していえば、中田英寿稲本潤一のプレーは記憶に焼き付いていますし、赤髪の戸田和幸の姿も鮮明に覚えています。

他国の選手で言えば、ベッカムヘアーがブームを巻き起こしたイングランド代表のデイビッド・ベッカム、大五郎カットで同じく話題を呼んだブラジル代表の怪物ロナウドなど、プレー以外の面での記憶がより濃厚に残っています。

自国開催のW杯ということもあり、バラエティ番組でサッカー関連の企画がたくさん行われていたのもよく覚えています。特に印象的なのは、SMAPxSMAPで行われていたフットサル対決です。メンバーが各国のスターになりきってプレーしていましたが、その時点で白紙だった私の脳内サッカー世界地図に一定の方向づけを行ってくれたのがこの番組だと言えます。ブラジルやアルゼンチン、ドイツやイングランドが強豪国なんだなというのを、この番組をきっかけに知ることになりました。

試合についてよく覚えているのは、決勝のブラジルvsドイツの一戦です。メディアでのプレビューでは、ブラジルの圧倒的な攻撃陣の紹介にほとんどの時間が割かれ、ドイツはクローゼという若いFWがどこまで活躍できるか?という話をしていたような気がします。さらに同級生のサッカー好きの少年が学校で私に、ドイツには世界最強GKのオリバー・カーンがいるよと教えてくれました。これをきっかけに、徐々にサッカーを見る視点、攻撃と守備、両チームのストロングポイントとウィークポイントなどを意識してみると面白いな、ということに気づき始めました。

今のようにサッカー観戦にどハマりするのは、それから10年近く後のことになります。この2002年大会で、私のサッカーファンとしての人生がスタートしていたと言うことができそうです。