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ソフトウェアエンジニアとしての「ルーティン」の話(左利きのエレン)

漫画「左利きのエレン」を読みました。「才能」というものに正面から向き合った登場人物たちの熱い群像劇にぐいぐい引き込まれ、一気に全巻読破してしまいました。

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興味深かったのは、作中で語られていた、集中力を発揮するための「ルーティン」についてです。これは「才能の正体」についての話の一部に登場するもので、原作者も note 記事を書いてくれています。

note.com

記事の中では、「ルーティン」についてこのように書かれています。

「集中力の質」が才能に関する悩みを全て解決する万能薬では無いと前置きをした上で、劇薬とまではいかないまでも漢方薬サプリメントの様な遅効性の薬が、「ルーティン」である。1

才能の話はさておき、私の日々の仕事において、恥ずかしながら集中できない時間帯が少なからず存在します。そこで集中に入るためのトリガーとして「ルーティン」を見つけるこが、私の仕事においても集中するうえで少しの助けになるのではないかと考えました。

自分が普段、どんな瞬間から集中しはじめているのか。ここ数日、それを探しながら仕事をしてみました。

何日か自分の仕事ぶりを観察したところ、どうやらあるお決まりのコマンドを実行したあたりから集中できているように思います。そのコマンドは、git pull というものです。

ソフトウェアエンジニアの私は、コードを書き始める前にたいてい git pull というコマンドを実行します。

git pull コマンドは、リモート リポジトリからコンテンツをフェッチしてダウンロードし、そのコンテンツと一致するようローカル リポジトリを即時に更新するために使用されます。2

細かい話をするとこういう説明になりますが、それはさておき。要するに「コードを書く準備を整える」という目的で、キーボードを使って決まった文字を打ち込んでエンターキーを押す、というのが集中のきっかけになっているのではないかと考えました。

実際には、そのコマンドを実行したあともいくつかお決まりのコマンドを実行するのですが、毎回のそのコマンド群の先頭にはいつも git pull がいるような気がします。

私が集中力を発揮するためのルーティンは、「git pull (とそれに連なるコマンド群)を実行して、コードを書く準備が整った状態になる」だと仮定して、しばらくはこのルーティンを試してみたいと思います。

ただし気になる点がひとつ。これはコードを書くときにしか使えないルーティンです。仕様をまとめたりテストケースを考えたり、コードを書かない仕事というのも一定量あります。そんなときのためのルーティンは、まだ見つかっていません。そちらも気長に探していきたいと思います。